丸山千枚田保存会
丸山千枚田保存会は、平成5年8月23日に 丸山地区全31戸で発足しました。530枚にまで減少し荒れてしまった千枚田を平成5年から5年がかりで現在の1,340枚まで復元し、現在ではその保全活動が行われています。保全作業のほかに、オーナーさんへの作業指導や案山子作りの指導など、都市住民と交流活動も行っています。
平成20年度には会員の枠を地区外にも広げ、現在は新体制での保全活動が行われています。
「段々の田圃で作業もえらいけど・・わしらの代でなくすわけにはいかんでのぉ」会長はこう言いながら、会員を引っ張ってくれています。
○慶長6年(1601年) 紀州藩主浅野幸長による千枚田の検地では2240枚、7.2haの田畑あったと記録されています。
○明治時代には11.3haに増え、戦後20年間その規模が維持されています。
○昭和40年代半ばから稲作転換対策により杉の植林がされるなど面積が減少していきました。
○昭和50年代以降、過疎化・高齢化・後継者不足により耕作放棄地が続出しました。
○平成初期には530枚、4.6haにまで減少しました。
○平成4年、紀和町長から丸山区に千枚田をよみがえらせ、日本一の棚田にしよう!と申し出があり、素晴らしい文化遺産である千枚田の復元に向けて意見が一致しました。
丸山千枚田の復元
○平成5年8月 丸山区民で構成する千枚田保存会が結成され、同年10月から復元を開始しました。(水田総枚数530枚)
○平成6年3月 「紀和町丸山千枚田条例」制定
○平成6年 第1回丸山千枚田田植え祭り・稲刈りの集い開催
(水田総枚数550枚)
○平成7年 第2回丸山千枚田田植え祭り・稲刈りの集い開催
(水田総枚数840枚)
○平成8年 第3回丸山千枚田田植え祭り・稲刈りの集い開催
(水田総枚数1050枚)
○平成9年 第4回丸山千枚田田植え祭り・稲刈りの集い開催
(水田総枚数1340枚)
☆平成11年 日本の棚田百選に選定
☆平成24年 ユネスコプロジェクト未来遺産に登録
5年間で810枚を復元し、現在は1340枚の田を維持保全している。
荒れてしまった田の復元は容易ではなく、また、これ以上の保全管理も難しいため、これ以上の復元は行わない。
※約0.3haは現在も地域住民が個人で管理している。約4.6haは公社が管理し、そのうち約1.6haがオーナー田。